ウーファの製作

入手したウーファユニットを使ってウーファを作成します.入手したのはAppleのHomePodに
使われていたであろうユニットらしいです.箱を探していたのですが,たまたまみつけた箱に
入れてみようと思います.10cmユニットなのでフルレンジとしてもそこそこ使えるかもしれません.

箱は,DAITO VOICE 10cm エンクロージャー サランネット付きスピーカーボックス EX10という
製品です.アマゾンで購入したとき在庫1個だったので,現在は品切れになっています.
(3個在庫が復活しているようですが,部材の在庫分のみで販売終了予定です。だそうです.)

在庫最後の1つということで心配があります.付属品が揃ってないようですが,ネジとか別途
用意するので気にしません.ネットも付属してあるのでユニットフレームが隠れてちょうど良いです.



箱の取り付け穴を少し広げないといけないかなと思っていたのですが,ピッタリです.逆にユニット
が大きい(奥行きがある)ので,背面とユニットの間が数mmしかありません.端子板のための穴にいつも
つかうジョンソン端子を取り付けて使うことができません.

箱の加工

背面の穴をついてきた端子台でふさぎます.端子の長さは箱の厚み以下なのでユニットに触れる心配は
ありません.



端子を箱に直付けしようと思いますが,手持ちに長いネジを切った端子がないのでどうするか思案します.
(なるべく手持ちのものをつかって,お金をかけたくないのです).

ユニットはM3の木ネジ6本で取り付けます.M2くらいで穴を開けておきます.



穴を開けた後,実際に使う木ネジをねじ込んでおきます.右側のように膨らんできますので,左側のように
カッタでふくらみを取り除きます.仕上げは下手でもユニットフレームで隠れてしまいます.

問題の端子ですが,背面の板に穴をあけて端子をねじ込んで固定しようと思います.うまくいかなければ,
もっと大きな穴をあけて3mmくらい沈めナットで締めて固定するつもりです.まずは背面の板に7mmの穴を開けます.



7mmではねじ込むことができず.7.5mmに広げてねじ込むことができました.土台がプラスチックなので,
無理にねじ込むと壊しますので,注意してねじ込みます.



付属の吸音材を真ん中で切って,箱の側板にそって詰め込みます.これにユニットを入れたら箱はほぼ充填された
感じになります.



ユニット側の接続ケーブルには端子がついているので外します.2本のケーブルですが,黒と灰に色分けされています.
少し固めのケーブルです.

ユニットの組み込み

ユニットのケーブルと端子のケーブルを接続し,ヒシチューブで固めてから箱に組み込みました.ユニットの
底と背板の間に吸音材をはさむとユニットが浮いてしまいます.吸音材とケーブルの取り回しに気をつけながら
ユニットを取り付け,ネジ止めします.



30cmのウーファからなるスーパウーファの製品ぽい見た目ですが,ユニットは10cmです.持つと重いです.
ユニットが出っ張っているので,ネットは固定できません.マジックテープなどで固定したいと思います.
ダイソーにいってさがしてきましょう.

25mm幅のマジックテープがありました.白と黒があったのでもちろん黒を買ってきました.



25mmの長さでカットし,対角線で切って,フロントパネルとネットの裏に張り付けます.ピッタリです.



完成

家に持ってかえってテレビのシステムにつないで音出ししました.かなり能率が低いです.今まで使ってきた
SPだとテレビのボリウムは20くらいで使っていましたが,これだと30越えてしまいます.おそらく80dB切るのでは
ないでしょうか?真空管はおろかディスクリートのアンプでも大変で,D級でも100Wくらいは必要でしょう.
大きな音で長時間ならすときは発熱も気になってくるでしょう.

F特も独特なかんじで,絶対にフラットではなく,強調されている周波数と抜け落ちているところとかありそう
です.現在はフルレンジで使っていて,これをウーファとして使うのはしばらく後になる予定です.

kitamiti@u-aizu.ac.jp