デジタルアンプの改良
アンプを探していたら以前作ったデジタルアンプが出てきました.これは,TDA7498を搭載した
ボード完成品です.100Wx2の大出力アンプです.このICを使ったアンプボードは何種類かあるようで,
空冷のボードは160Wx2でるものもあるようです.
電解コンデンサとフィルムコンデンサを交換し,入出力端子やボリウムなどを取り去って,ケースに
取り付けました.

以前,動作確認したときは,高域のノイズが気になって,気に入りませんでした(お蔵入).ネットで
探すと,同じようにノイズに悩まされた人がいるようで,電源の電解コンに,50V10uFのセラミック
コンデンサをパラにつないで,ノイズがへったと書いてあるページを見つけました.手持ちに同じ規格の
コンデンサがあったので,追加接続してみました.動作環境によっては25Vくらいのものでもいいと
思います.忘れてしまうので,このアンプの動作電圧36Vくらいは耐えるものにしておいたほうが
いいと思います.セラミックコンデンサは定格以上の電圧をかけると,容量がへるのとショートモード
になるそうです.
基板の裏に取り付けたので,以前は5mmのスペーサで取り付けていましたが,8mmのものに変更しました.
完成
ノイズはかなり減って,いい具合になりました.十分使い物になると思います.もしかするとケースを
変えて,複合機に作り変えるかもしれません.
捨てなくて良かったです.
この手の大出力のアンプは,アンプ基板はコンパクトにできますが,電源はそれなりに大きな
ものになってしまいます.
調べたところSTマイクロエレクトロニクスのD級アンプICは13種類と案外少なく,7498シリーズで4種類
あって,ノーマル品が100Wx2,7498Eが160Wx2でSTでは最大です.ということはアンプボードを選ぶ
際は,TDA7498かTDA7498Eかはチェックしないといけません.160Wx2のボードはEが乗っていること
のようです.
手を入れる
少し改造しました.まずは入力をミニフォーンジャックからRCAジャックに替えました.また,電源の
コンデンサを増強(+1000uFx4)しました.


家に持ってかえって,一時的にテレビ用に使っているta1101bのアンプと入れ替えました.電源投入時
のポップ音は小さく低音のボス,という感じで気にならなくなりました.周波数的には高音低音ともに
伸びていて,特に高域はいい感じです.定位はもうちょっとあってもいいとおもいますが,ta1101b
に比べると良いです.電源OFFのときは,電源を強化したからか少し時間がかかってから消音
します.2時間くらい使ってもぜんぜん熱くなりません.
手を入れるとしたら,箱を大きくして電源ON時のポップ音を消す回路を追加することと,ACアダプタ
を,今使っている19Vのものと24Vのもので比較してみるというくらいです.
今までLM3886のアンプを使っていましたが,これも少し手を加えて,TDA7498を越えるようなもの
にしたいと思います.
ta1101bのアンプは出力フィルタを作り替えてみたい気もしますが...10Wでは苦しいという感じ
もします.
手を入れる2
24vのアダプタを入手し,入れ替えて見ました.低域が薄くなった感じがします.19Vに戻しました.
kitamiti@u-aizu.ac.jp