マーティンローガンCLSIIのインターフェースモジュールの修理

このページに書かれていることを真似る際には、全て自己責任にて行なってください。
このページに書かれていることを真似て、スピーカユニット、スピーカシステムあるいは オーディオシステム全体の故障を起こしたとしても私は責任を取りません。
ここに書かれていることは、マーティンローガン社およびその代理店との保証契約 に違反することですので、真似をして、保証が受けられなくなっても私は責任を とりません。

インターフェースモジュールについて

コンデンサスピーカは主に、入力信号を昇圧してコンデンサユニットに出力する変換部、 コンデンサユニットに高圧を出力する電圧発生部、コンデンサユニット、フレームから なります。
これがマーティンローガンCLSIIの電圧発生部です。


インターフェースモジュールのトラブル

今回は電圧発生部のトラブルの対処法についてまとめます。
電圧発生部は、通常の100V交流を倍整流回路の一種であるコッククロフト回路で昇圧し 高い直流電圧を得ます。コッククロフト回路の出力はリプルを含んでいることから、コンデンサ ユニットには、高抵抗を介してリプルを除去して供給します。
上の写真の赤いコンデンサ(と見にくいがダイオードも)が規則的にならんでいる部分 がコッククロフト回路です。コンデンサの上部のほうにリプル除去用の抵抗があります。
これは正常な抵抗です。


15Mオームの抵抗が2個直列に接続されています。
こちらが、トラぶっている抵抗です。


抵抗の左端のカラーコードが破損して、内部にあるはずのリード線がむき出しになっています。
この状態で、スピーカはかなり能率の落ちた状態になります。このCLSは使いはじめて4,5年の ものですが、もう一セットのほうも数年でこの抵抗が破損してしまいました。
今回はこの抵抗を交換することにします。
通常15Mオームという高抵抗はおめにかかれませんが、秋葉原のガード下のCR(店の名前)で、このような高抵抗が入手できます。
今回は、30Mオーム1W(480円)のものに置き換えることにします。

インターフェースモジュールの修理手順

抵抗をニッパで取り去り、30Mの抵抗に置き換えるだけです。5000V程度の高圧がかかるので、抵抗のリード線の先とか はんだのひげは丸めておいたほうがいいでしょう。雷を誘発するかもしれません。

kitamiti@u-aizu.ac.jp