プロジェクト:フルレンジスピーカの製作

PC用の小さなシステムを作ります.まずは,フルレンジスピー
カーを作るためにフォステクスの小さな箱を買いました.端子
台は撤去し,ジョンソン端子をつけた端子台に交換します.



箱回りの作業

ジョンソン端子をつけた端子台にケーブルを取り付けました.
箱に取り付けられていた端子台は木ねじで止められていたの
で,ハンドドリルで穴をあけ,箱の内側から作製した端子台を
取り付けます.この箱はもともと吸音材は多めに入っていまし
たが,ほぼ充填するくらいの吸音材を追加します.





ケーブルが長すぎました.ユニットと接続する際にカットしま
す.

問題発生

ユニットが到着しました.PeerlessのNE85W-04というユニッ
トです.以前,同社の830987というユニットが印象よかった
ので,より高級な(高価な)このユニットを試してみたかった
ということもあります.

問題は,箱に入りません.



NE85W-04のデータシートに取り付け穴のサイズが,実際より
小さな値になっているのが原因です(違うところの寸法のよう
です).対策は2つです.
1.箱にあうユニットと,NE85W-04にあう箱をかって2式つく
る.
2. 箱の取り付け穴を数mmひろげて,NE85W-04を取り付け
る.
ちょっと考えます.

ちょっと考えて,穴を広げることにしました.

穴を拡げる作業

ヤスリとカッタで,ユニットの取り付け穴を拡げる作業をしま
した.丸く広げるのではなく,ユニットのフレームなど穴にあ
たる所を広げることで,作業は1/3に減ります.上下左右に
1mmくらい可動するくらいに広げました.またユニットを止
めるネジの下穴をあける位置を決めました.



箱にユニットを取り付ける木ねじも入っていたのですが,ユニ
ットの厚さがあるので,固定するには長さがたりません.5mm
ほど長い木ねじを買ってくることにします.

動作確認,完成

近所のDIYショップでネジを探しましたが,いいのがありませ
ん.20mmの丸木ねじを買って来て,取り付けました.皿木ね
じを探して,取り替えようと思います.取り敢えず完成.



今年のモノ作りもこれにて終了.

試聴

家に持って帰り,既につくってあるUSB接続のアンプで音を出
してみました.割と低域の量感はあります(低域といっても
100Hzあたり).しかし,定位とか質感はありません.中域か
ら高域に関しては結構好みです.バスレフポートに布切れをつ
めて低域を調整しました.能率はかなり低めですが,近接試聴
なので問題ありません.

おまけ

ネット通販で,黒檀の板2枚と穴が開いている球状のもの4つを
購入しました.ハンズでも探したのですが,あまり精度がよく
なく反っていたりしたので,ネットで見つけました.



球状の材は,もともと2mmくらいの穴が貫通していますが,
一方の端から5mmの穴を1cmくらい開けます.そこに木ねじを
通します.



板にも1.5mmの下穴をあけて,球状の材を取り付けました.底
にはフエルトのシートをはります.



ひっくり返して平面におき,ガタツキがないか確認します.一
方が少しガタつくので球をヤスリで削ってガタツキをなくしま
す.

これでスタンドの完成です.こちらのページにシステム全体が
あります.


kitamiti@u-aizu.ac.jp