プロジェクト:USB-DAC-パワーアンプの複合機2

家にはPCが2種あって,春に作製したUSB-DAC-パワーアンプ
の複合機と同じようなものをもう一つ作ります.同じものをつ
くっても面白くないので,DACのオペアンプをディスクリート
にしようと思います.

DIYINHKのUSB-I2S変換基板,ES9018のDAC,アンプからと
りだしたTA2024のアンプ基板は前と同じです.電源も同じよ
うな構成です.TA2024のアンプについてきた12V5AのACアダ
プタをもとに+-12V,5V,3.3Vを作ります.電圧の変換は秋月の
DCDCコンバータと3端子レギュレタを組み合わせます.

箱の工作

PCと上下に重ねて設置できるようにサイズを中心にケースを選
びました.タカチのFC4-19-19GSというケースです.天板にパ
ーツを並べてコントローラのように使うことを想定したケース
ですが,フロントパネルとリアパネルに部品を取り付けること
にします.初めてのケースの加工は楽しみであり不安もありま
す.

ケースが納品されました.フロントとリアのパネルは2mm厚
くらいのアルミで,取り付けるパーツは中央付近に取り付ける
必要があります.



DAC基板等の準備

DIYINHKのUSB-I2S基板とES9018のDAC基板を連結させまし
た.通常ES9018基板に差動合成の回路を組みますが,今回は
使いません.DACの出力以降はナイフで配線をカットします.
ディスクリートオペアンプ基板は,いくつかのチップトランジ
スタを基板の裏に取り付けてあります.



箱へのパーツの取付(前半戦)

フロントとリアパネルの工作が終りパーツをつけました.ボリ
ウムは少しシャフトをカットして,配線材をハンダ付けしてか
ら取り付けるので,仮付けの状態です.これで,底板に基板を
取り付けるアナを開けていきます.



ここでリアパネルの上下を間違えたことに気がつきました.ど
うするか考えましょう.

電源基板の製作と動作確認

12Vから三端子レギュレタで,5Vと3.3Vを生成します.これら
は,ES9018とUSBインターフェースに供給されます.この電
源基板を作りました.



リアパネルの配置が反対でも,使う時はフロントしか見ないの
で,このまますすめます.電源基板をケースに取りつけ,12V
から5V,3.3Vが生成されることを確認しました.



電源基板の上にUSB-I2S変換基板とDAC基板を載せました.



USBケーブル経由でMacbookに接続し,Macbookから
DIYINHKのデバイスを認識することを確認しました.

箱へのパーツの取付(中盤戦)

次は,DACの出力を差動合成させるオペアンプ基板をつけると
ころなのですが,オペアンプの電源基板が3月にならないとパ
ーツが揃いません.先にパワーアンプ基板を取り付けておきま
す.



アンプ基板を取り付けました.LEDとボリウムの配線も済ませ
ました.アンプ基板が底板からはみでていますが,側板はすこ
し膨らんで取り付けられるので問題ありません.

オペアンプ用の電源基板の作成

12Vから+-15Vへのコンバータの入手まちです.しばらく作業
中断.再開は3月になってからです.

必要なものが多くあるので,通販で購入しました.作業を再開
します.

DCDCコンバータで+-15Vを生成し,LM317,337で+-12Vを
生成します.いつもと抵抗のレイアウトを変更してみました.
コンパクトに配置できるので,これからはこちらを用いること
にします.



ケーブルの作成

アンプとスピーカを接続するケーブルを作りました.以前購入
したAETのケーブルから40cmくらい切り出して,バナナプラ
グを取り付けました.もともと付いていたプラグと今回購入し
たプラグは別製品だったようで,ちがうものが取り付けられて
いますが気にしません.機器に取り付けるときは左右で同じも
のになるように取り付けます.



取り敢えず箱を組んでみた

まだ完成してないのですが,箱を組み立てるとこんな感じにな
ります.側板の保護シートはそのままにしておいたほうが見た
目にいいように思います.



手持ちにあるツマミをとりつけましたが,メタルの方があって
いるようです.以前見たような気がしますが見つかりません.
どうでもいい時にでてくるとおもいますが,おそらくその前に
買ってくると思います.

ここから春休み

箱へのパーツの取付(後半戦)

作業再開です.電源基板の動作確認を行い,箱に取り付けまし
た.



ディスクリートのオペアンプの動作確認を片CHごとに行って
いきます.終段のアイドリング電流は3mA程度と少な目.オフ
セットの調整をしてから組み込んでいきます.



オフセット調整をおこなって,片CHのオペアンプ基板を組込
ました.フィルタを構成する抵抗一本をオペアンプ基板に取り
つけられなかったので,小さなユニバーサル基板に実装してあ
ります.

もう一CHもオフセットの調整を行ってから組込ました.



組み込んだ状態で再度オフセットの調整を行って,音をだし,
左右があっているのを確認します.

ボリウム周辺の配線の間違えをみつけて修正しました.アンプ
の左右の出力に電源電圧と同じ12Vがかかっています.少し調
べてみます.

ボリウムからの配線を直接アンプ基板の入力につないでいたの
が原因です.ここはコンデンサを介して接続しないといけませ
んでした.後は音出しして動作を確認します.

動作確認,完成

入力にMacbook,出力にSPをつないで音だしをしました.特に
問題ありません.Macbookで左右の確認をしようとしたのです
が,左右のバランス調整の機能がなくて,左右の接続の確認が
できませんでした.家には,サウンドチェックCDがあるの
で,家に持って帰って確認します.ボリウムのつまみは3月後
半に買ってくるので,それまで中断.



家に持って帰って,チェックCDで左右を確認したところ逆に
なっていました.入力から順に追っかけていけば,正しく接続
できていたのですが...アンプの入力側で左右を付け替えま
した.

3月の後半に秋葉原にいってつまみを買って来るつもりでした
が,複数の買い物があったので,ネットで購入しました.最近
はツマミも売れないようで,Lexがツマミ事業から撤退してし
まっていました.”既にツマミは斜陽商品”と...たしかに家
の家電製品をみてもツマミは1つも使われてなかったです.



家で使っているMac miniと重ねて設置し,別のページで作成
したスピーカーと組み合わせました.スピーカのスタンドは,
結局引っくり返し,コーリアンの板の上に設置しました.



結局のところ,ツマミはMaxのところで固定して,PCで音量調
整しています.これにて完了.


kitamiti@u-aizu.ac.jp